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Berrys Creek ~ 鱒の聖域 ~
 初めてNZを訪れた年のウエストコーストの川の印象は“濁り”だった。
南から北上して、氷河から流れ出る濁りや、樹林帯を流れる赤茶けた水色。
そんな印象が強く、足早に通過したことを覚えている。
 NZ訪問5回目で、ここのエリアがどれほどすばらしい鱒釣りの環境なのか実感できた。
そしてこの日の釣りはそれを象徴することとなる。

 この日向ったのは Harihari の近くを流れる Berrys Creek 。ガイドブックの評価も上々。
この地域はスプリングクリークが数多くあり、それぞれがポイントになっている。

 現場到着し、地主に釣行の許可をもらい、車の置き場所を聞いた。
この停車場所が上流にあたるため、最初の20分は下流に向って歩くことになる。

 車を止めたあたりの上流部の川幅は3m弱で水深も膝下くらいの心細い水量。
 エントリーポイントは支流と合流して水量も増している、、、はず。
 などと、なかば祈りながら川から一定間隔離れつつ足場の良い牧草地を進み程よいところでエントリーした。

 釣り始めの200mはほとんど魚の姿が見当たらず、今日も駄目かなと思っているうちに、どんどん魚が現れた。
アベレージは40cm位で小さいながらも要所要所に定着し、動きから見ても活性が高い。
 最初の1匹目はドライに飛びついた。



その後何度かバラシや魚に見つかったり、自分の実力不足をひしひしと感じるのだ。

 ウエストコーストと思えないほどの晴天、そして燃えるような緑の木々と、透き通るスプリングクリーク。
視界に広がるのは原色とパステルカラー、半端な中間色は存在せず、
目に映るものは光に照らされ、風と水面に揺れている。


エメラルドグリーンに輝くクリアウォーターにライトグリーンとダークグリーンの水草。
このデジカメと撮影能力では、実際の色は中々表現できず、、、。

 獲物はいるがなかなか手ごわい。
自信を失いかけていたときに大物と遭遇した。
 流れに動かずじっとしている。エサを追っているというより休んでいるように見える。
フライにフロータントを施し、何度か振って距離感を確認してからフライを落とした。
 “予想”に反して反応。ゆっくりと浮上し、とがった鼻を水面に突き出して、吸い込むようにバイトする。

 すべての動きはスローに見え、時間の流れは止まったように感じた。
上顎にフックした相手は体をうねらせ、水草の上で暴れた。ラインが魚体に絡まないように注意しながら、テンションを張り続ける。
水草から離れると対岸に走る。スピードよりもトルクを感じる。
 水草をぬって上流へ進む。時より水草に引っかかるラインをはずしながら、、。

 川岸の水草の塊に頭を突っ込んでファイトは終了した。

 後にも先にもこのクリークで一番の固体だった。

| 釣りのはなし | 23:38 | comments (0) | trackback (x) |
萌えるアイテム ~ BushmansCafe ~
 西海岸の小雨はじめじめとして気持ちまで滅入ってしまう。いつやむとも知れない小雨と霧に包まれた Lake Brunner 湖岸を走りぬける。
ガイドブックにあるスプリングクリークを目指した。
 湖から離れてしばらくすると、雨は止み、高台を走る車窓から地平線に差し込む太陽光線の帯が見えた。
分厚い雲は途切れ途切れで、数キロ単位で雨と日光が繰り返している。
 地平線、正確には西岸特有の原生林の地平線。
見える文明的なものといえば、目の前一直線に続くアスファルトの道。

 やはりこの土地が好きだ。
と思った。
 ここは映画ジェラシックパークの撮影場所でもある。

 太古の自然が残るこの土地では他にも様々な映画が撮影されているそうだ。
有名所で言うと、「ロードオブザリング」「ラストサムライ」など。

 更に1時間ほど走り、目的地のスプリングクリークへ到着した。

 牧場にかかるプライベートブリッジからクリークを眺める。


 クリアウォーターに様々な緑の水草が揺れる美しい小川。水面は鏡のような静水。
先ほどの湖とは違って、かなり困難な釣行が予想された。

 近くの酪農家を訪ね釣りの許可を請う。中からでてきたお譲ちゃんに許可をもらった。

 ゆっくりと川辺を上がる。20cm程のチビを何度か見かけた。
 流れるエサを水草の陰に隠れて狙っていることが予想されるため、この状況下では水草の狭い間にミッジを落とすことにした。
 不必要なメンディングは命取り。メンディング不足も命取り。。。


 30分ほどで釣行困難なところまで進み諦めた。次第に風も強まった。
 歩く途中、水草から水草を黒い影が走った。40cm位か。「難しすぎ・・」思わず呟く・・。
 初めての場所では本当に魚がいるのか半信半疑になってしまい、しばらくつれない状況が続くと、歩き方も粗末になってしまう。
結局魚に見つかって今回のように逃げられるのだ。信じることと粘ることがまだまだ足りない・・・。

 思えば毎日が実践であって練習ではなく、経験値は上がるが技術向上しているかというとそうでもない日々が続いた。
残りの滞在日数に追われじっくりと川に向き合っているかといわれるとそうでもないかもしれない。

 今日はこのまま南下してゆっくりBBHに泊まり、英気を養うことにした。

 過去に滞在したことのあるこのホステルは前回同様私以外の宿泊者はなかった。


内装の所々に流木のアクセントがしてある。多少強引だが・・。


 蜘蛛の姿が・・・エグイセンス。

 向かいには入るとワクワクする土産屋があり、ブッシュにちなんだアイテムが揃い、いつ覗いても飽きない。



巨大サンドフライが掲げられている。 
 雨や風の日ははずされている。確か前回訪れたときははずされていたような・・・。


 ポッサムジャーキー・・・。 ここの商品コンセプトには頭が下がる。


 これまたエグイ!

結局ここで無駄な買い物をしてしまうのだ。
| 釣りのはなし | 22:57 | comments (0) | trackback (x) |
Lake Poerua ~ 黄金のブラウン? ~
 翌朝川は濁っていた、軽く朝食を済ませ、次の川を目指した。およそ20分のところに Lake Poerua がある。
ガイドブックに興味をそそる単語が載っていた。「very orange flesh」甲殻類の捕食でオレンジ色のブラウンがいると!

 真相を探るべく車を走らせた。湖水はティーカラー。小さな流れ込みを見つけて早速アタック!
釣り始めて直ぐに母娘2人が近くで釣りを始めた。スピニングフィッシングで娘が釣りに興じ、母はチェアに腰を掛けて読書。
さてこちらのアプローチに対して反応は直ぐに来た。レトリーブにコツコツというなんともいえない感触が2回続き、3度目のあたりでフッキング。
 2度ジャンプし、なかなかのファイトを見せてくれた。親子が手を貸そうかと声をかけてくれたが丁重に断った。
親子も祝福してくれている様子。いい人たちだ。

 手中に収めたブラウンはガイドブックの文言どおり、全体が金色に輝く初めて目にするカラーにしばし見惚れてからゆっくりとリリース。環境によって同種でも固体ごとに特徴があるのがトラウトフィッシングの魅力でもある。


 オレンジというか黄金。ここまでの色だとは思いもしなかった。

 2匹目は30分後にヒット。



 魚影が濃い証拠だ。普段はこういうものを捕食しているのか、口には緑色のメイフライニンフがついていた。



 釣果主義であればこのまま続けていればかなり楽しめるだろう湖。夕方のライズタイムも気になるところだが早めに現場を後にすることにした。

 気付けば空はすっかり晴れ渡り、塵一つない澄んだ空気が地平線の先まで続いていた。
 

| 釣りのはなし | 22:38 | comments (0) | trackback (x) |
Haupiri River ~ 不思議な教団 ~
 目覚めると日の光が差し込み、昨日までの雨は嘘のようにあがっていた。
貸切のバックパッカーは寂しいようで、落ち着きもし、、、
 劣化したパッキンで蛇口から落ちる滴の音が寂しさを助長する。

 今朝はHaupiri Riverへ向かう。
ここも個人の土地から入るので、地主に許可を求めに行くのだが、事前情報によれば、怪しい宗教団体が管理しているそうだ。
みんな同じ服を着て禁欲的な生活を送っているそうで、油断すると教壇に誘われるらしい・・・。
禁欲生活など真っ平ごめんだ。

 前方に目をやるとそれらしい建物が見えてくる。
宗教団体は酪農をして運営維持されているらしく、牧場内には同じ福を着た若者が牛達を追っていた。
 そのうちの一人に管理等の場所を聞いて、入渓の許可を得にいく。
宗教施設といっても、逢う人は皆普通で気さくに挨拶してくる。基本的には健全な宗教らしい。
 施設長?理事長?なる方に挨拶し、名簿に名前を記載。
1行上の欄には数日前にも名前がある。その上は1週間ほど前。1週間に1人程度の頻度で入渓者がいるようだ。

 入渓ポイントに移動して前日の雨でぬれた衣類をボンネットに広げる。帰る頃にはカラカラに乾燥しているだろう。

 川幅も水質もサイトフィッシングにはピッタリで、カーブや大小の石、淵、瀬が連続するいい川だ。

しかしながら、最初の500m程は魚の影を見つけることができず、ブラインドフィッシングで足早に進んだ。

 最初の魚は川底に張り付く大型の魚、水深は60cm程。活性が低いのか、エサを追っているでもなく不動。

 ドライで様子を探るがピクリとも動かない。

 ニンフに付け替えて再びアプローチ。30cm程横を流すとニンフが見えたのか少し頭をフライに近づける素振りをして定位置へ戻った。間をおいて再び。違和感を感じ取ったのか、1m流心へ離れた。更に1投、1投と繰り返すたびに1mずつ離れ、次第に見えなくなった。

 2匹目は同じ瀬の上にいた。先ほどよりは活性が高いようで、底から10cm程浮いている。
そのままニンフを投入。1投目かなり興味を示したが、2投目で見破られ、これも消えてしまった。
 同じ瀬の上流対岸にもう1匹。これも1投目から見破られる。
 この川の主たちは結構神経質らしい。

 その後少しあがったところで、水面の様子を伺っている(やる気のある)固体を発見。
ドライでバイトまで持ち込むが、対岸まで走られた後針が外れた。
 それよりも上流では魚は見られなかった。

 恐らくもう数キロ上流、日帰りエリアより上流はからは個体数も上がってくるだろう。
今日はここまで。難しい状況にせよチャンスを生かせない自分の実力不足が身に染みる、、、。

カラカラに乾いた衣類を取り込みその日のうちに次の川へ移動した。日没まで5時間ほど。次第に厚い雲が覆い、雨が降り出した。
地図上で気になった Crooked River へ向ったが少しにごり気味。雨が止むまで河原へ停車し仮眠した。
1時間ほど経ったか、外が騒がしい。4WDが脇を通った。
天然のカーテン、窓ガラスの曇りに小さな穴を開け外を伺う。すぐ近くで釣り人3人を降ろした。「先越された・・・」
現地の人が雨の中でまで釣行するのは珍しい。海外からの客とガイドだろうか。きっとそうだろう。
彼らがこちらへ近づいた。先行者かと外から物色しているようで、こんな時何も悪いことをしていないのにじっと隠れてしまう。
外からは窓の結露で見えないはずだが、妙に緊張してしまう。悪い事していないのに・・・。

 今日はそのまま車中泊。明日の事は川の様子を見て決めることにした。
| 釣りのはなし | 17:40 | comments (0) | trackback (x) |
Kopara Backpacker ~ 萌えるホステル ~
 モンスターとの遭遇の興奮冷めやらぬまま突然の豪雨で急な選択を迫られた。
宿泊場所だ。雨の中の車中泊ほどわびしい事はない・・・。
 
 とりあえず車を走らせると10分ほどで集落にたどり着き偶然にも「バックパッカー」の看板を発見。
 
 カッパ姿の村民に話しかけると営業しているとのこと。
まさかこんな農村にホステルがあろうとは・・・。
 
 ホステルに止めてあった車のペイントは!

 なんとも萌えるデザイン!感激です。

 勿論間違いなく貸しきりホステルの内側もやはりレトロで萌えた。


 アンティーク尽くし!萌える鹿の毛!マテリアルに使えないかと悪魔が囁く。


ここにも萌えるデコレーションクロックが・・

 素敵なホステルと感激と興奮が落ち着いて・・・・冷静に考えると・・・。

 人気のない農村、他に宿泊客のいない宿。そして古めかしい家具。外はどしゃ降りの雨。
「萌」と「奇」が紙一重なことに気付く。
 あはは、風でドアがバタバタと勝手に動くね、、。
パッキンが緩いのかな蛇口から絶妙なタイミングで水がしたたるね、、。。「ピシャッ」

 アハハ・・・

 雨が止むまで夕食とタイイングをして時間をつぶすと。日暮れ1時間前までに雨が止んだ。

 すかさず準備をして先ほどのスプリングクリークを目指した。

 エントリーポイントから下流に位置するそのクリークまでは本流の流れを下りながら向かうのだが、
雨のため増水してくだりでさえ足をとられそうになり、帰りが心配となってやむなく中断した。
まだ増水する可能性もあるし・・。久々に大人の判断。

 放牧の牛達に激しく威嚇されながら車に戻り、萌 ・不気味な宿に戻った。
一度不気味と思うともう駄目で勝手にいろんな妄想が膨らみ・・。
 さっと酒をあおって早々と眠りに着くのである。

 目標100匹まで あと29匹 残り13日
 

 再訪できるのなら、ヘビータックルでリベンジしたい魅惑のクリークとなった。
| 旅先のはなし | 23:45 | comments (0) | trackback (x) |

  
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